ひと月半の独学で、ファイナンシャルプランニング技能士2級(以下、FP2級)資格を取得したばかりのもろこしもろりです。
FP2級に引き続き、この度社会保険労務士(以下、社労士)試験を目指すことにいたしました。
社労士は、社会保険や労働保険の手続きを独占業務とする労務のスペシャリストです。
勉強方法は、悩んだ結果通信講座のフォーサイトにお世話になることに決めました。
通信講座のフォーサイトとはこの記事では、以下の2つについてお伝えします。
- 40代兼業主婦が社労士受験を決めたよもやま話
- 通学・通信教育・独学のメリットとデメリットを比較
「よもやま話は興味がないので、早く勉強方法の比較が見たい」
という方は、目次の見出し2からご覧いただければと思います。

社労士受験を決めた経緯|40代兼業主婦もろりの場合
FP1級は試験対策が難しい?
記憶力の低下を自覚しつつも、FP2級の試験に合格することができました。
「まだいけるのとちがう?」とキャリアアップに自信をつけてきた私はこんなことを考えます。

FP2級に引き続き、FP1級を目指してみようかな。
やるならFP2級の知識が一番残っている、試験直後の今だよな。
そんな考えがひっくり返って、FP1級ではなく社会保険労務士試験にチャレンジしてみよう!と思うに至ったのには、FP1級資格ホルダーの実姉との会話がきっかけでした。
姉は、FP3級も2級も受検せずに、いきなり超難関といわれるFP1級を独学で勝ち取ったツワモノです。
もろり自慢の姉であります。
そんな姉にFP1級の試験対策について相談してみたのです。

ねえねえ、FP1級でおすすめの問題集とかテキストがあったら教えてー
↑自分も独学で挑戦する体で質問しています。無謀です。

このテキストくらいかなぁ。

とにかく過去問を沢山解いて、その都度足りない知識をつけ足していくの。
はぁぁ、過去問演習。確かに大事だけど・・・。
もうちょっとアドバイスはないのか(心の声)。
とはいえ、紹介してもらったテキストの内容を実際に目で見て確かめたいな、と思ったので早速、近所で一番大きな本屋さんへ走りました。
そこで私は愕然とします。

ない!FP3級や2級の問題集は種類がたくさんあるのに、
FP1級のものは一つも置いてないや。
FP1級対策の書籍は、比較するどころか取り扱い自体がなかったのです。
そこでもう少し足をのばして、別の本屋さんに行ってみました。
が、そこでもFP1級関連書籍の取り扱いはありませんでした。
そうなんです。FP1級の試験対策テキストは、圧倒的に数が少ないので、過去問を頑張る以上の対策が立てづらいのですね。
姉が言っていたのはこういうことだったのかと理解しました。
2021年9月追記:後日更に大きな本屋に行ってみたところ、TAC出版で定評のある「みんなが欲しかったシリーズ」にFP1級テキストの取り扱いがありました。
FP1級を志願する人が増えている証ですね。
テキストの種類が増えることで、数年前よりも独学での対策がしやすくなりました。
迷える妹に姉からの提案
FP1級の勉強対策がままならず、受検自体へのモチベーションが低下していく中で、姉からある提案がありました。

FP1級は私が持っているから、社労士の資格を目指してみない?
思いがけず社労士試験の受験を勧められたのです。
何を唐突に、といった切り出し方ですが実は、姉は独立した税理士でもあります。
- 自身の税理士事務所の顧客から、社労士の独占業務にあたる事務の依頼があるが、引き受けられずにいる。
- 妹である私が手伝ってくれたら助かる。
と、そういうことでした。
姉の言い分はこうです。
上記はあくまで、独学で一度だけ受検した姉のFP1級試験にたいする見解です。
FP1級試験を熟知した講師による資格対策講座を適切に受講したら解決することと思います。
ですが、私は姉の提案にワクワクが止まらなくなっていました。
実際に姉の仕事を手伝うかどうかは別として、FPの資格だけでは携わることのできない独占業務
ができる士業の資格を手に入れられるかもしれないなんて!

やる!私、社労士になる!!
単純なもので、姉の一言でモチベーションがダダ上がりです。
人生100年時代です。
会社に縛られずに食べていける能力をつけるためにも、ここはひとつ頑張っていこうと思います!
FP1級ではなく社労士の受験を決めた経緯はこのくらいにしておきます。
社労士の仕事について|おすすめ書籍
社労士を目指すことに決めたものの、社労士って実際どんな仕事をするのだろ?
そんな疑問が解決して、さらなるモチベーションアップにもつながったおすすめの本を紹介します。
アマゾンでは辛口コメントが目立ちますが、私は興味深く読みました。
おかげで社労士の仕事について少なからずイメージできたのが何よりの収穫でした。
勉強につかれたときに、繰り返し読みたいと思える本です。
通学か、通信教育か独学か|メリットデメリットを徹底比較
メリットデメリットを表にまとめるとこうなる
まずは一般的に言われているメリットデメリットを図表化してみました。

通学から順に、補足説明をしていきます。
通学のメリットとデメリットについて
緊張感をもって授業に臨める・勉強仲間ができやすい
通学講座を選ぶ方の多くから聞かれるのは、次のような意見です。
せっかく講座にお金をかけるなら実際の生の講義を受けたい
講師の授業の臨場感を感じたい
一緒に授業を受ける仲間の存在が大きい
講師の前で緊張感をもって受講できるというのは、通学のメリットですよね。
一緒に授業を受ける仲間の存在も意識しやすいです。
自習室が使える
ある程度の規模の学校だと、受講生は自習室を使えることも大きなメリットです。
〈自習室利用のメリット〉
静かな環境で勉強に集中できる。
勉強仲間の存在を意識することでモチベーションにつながる。
「あ、あの人今日も自習室で頑張っているな。私も負けていられない」
と思わせてくれるような自習室仲間の存在がモチベーションアップにつながったりも。
講師に直接質問ができる
不明な点を講師に直接質問ができる、というのも通学のメリットですね。
面と向かっての質問は、お互いの反応を見ながら行えるため、より理解が深まるという利点があります。
一方で、忙しい講師を捕まえるのが苦手だったり、他の受講生に遠慮してなかなか切り出せなかったりする内気なタイプの方には、メール等での質問のやりとりが気楽と思う傾向も。
しかし、この「講師に直接質問」という形態は、通学だけのメリットではなくなりつつあります。
一部の通信講座では、Webを介しての講師への質問サービスを採用しています。
自分のスケジュールを講座日程に合わせる
通学の大きなデメリットとしては講義の日時が限定されてしまうことでしょう。
受講生が講座に合わせて自分のスケジュールを立てる必要があるということですね。
半ば強制的に授業を受けることになりますから、意思の弱さを自覚している人にはむしろメリットになるのかもしれません。
デメリットととらえる体験談を挙げると
〈講義の日時が決まっていることのデメリット〉
あまり体調がよくないときに無理して受講して、内容が頭に入らなかった。
途中で聞き逃した箇所があり、追いつこうと必死でテキストを見返しているうちに、どんどん次の話題に移ってしまって、結局ついていけなかった。
講義でついていけない箇所があったときに、映像講義と違って一時停止や巻き戻しができないことをデメリットととらえている例です。
通信教育(動画講義付)のメリットとデメリットについて
通信教育のメリット・デメリットについての補足です。
ここでは、最近増えてきている「場所やメディアを選ばずに講義が視聴できる」タイプの動画講義付通信教育に絞っての見解です。
音声講義が付かず、定期的にテキスト本が送られてくるタイプの従来の通信教育は、独学とそれほど差がないな、と思うからです。
強いて独学と「従来の通信教育」とのの違いを挙げるならば、
定期的に教材が送られてくるので、スケジュール管理がしやすい
不明点を質問できる
といったところくらいでしょうか。
自分のペースで授業に臨める・講義は何度でも視聴可能
動画講義付の通信教育は、仕事や家事・育児と並行して難関資格に挑戦する人に今、とても選ばれている勉強手段です。
最近は録画の講義に加えて、e-ラーニングで定期的にライブ形式の授業を展開したり(リアルタイムで受講できなければ後から視聴可能)、講師がYouTubeチャンネルを開設していたりとサービスが充実しています。
通学だと、受講可能な曜日によっては講師を選べない場合もありますが、あらかじめ録画されている動画講義であれば、皆ひとしく人気講師の質の高い授業を受講することができます。
一日の中で一番頭がさえている朝に動画講義を視聴して、夜はその復習にあてる・・・といった使い方も動画講義ならではですね。
勉強仲間ができにくい
通学講座と比べて、このデメリットは否めません。
「遊んでいるわけではないのだから、通学であっても勉強仲間は必要ない」
と思う方もいらっしゃるでしょう。
「仲間」といっても親しく会話を交わす間柄に限らず、存在を意識して勝手に仲間意識を持っている人がいるだけでも勉強に対する姿勢が違ってくることがあります。
そんな通信講座のデメリットを意識してか、SNSや自社の学習システムを活用した受講生同士の交流サイトを設けている通信講座も出てきています。
独学のメリットとデメリット
費用を抑えられる
独学の一番のメリットと考える人が多いのではないでしょうか。
試験対策にかかる費用はテキストと問題集、模擬試験の費用くらいでしょうか。
独学の費用は、試算すると一般的な通信講座の10分の1程度で収まります。
不明点の解消に時間がかかる
独学では、気軽に質問ができる講師の存在がないため、テキストや問題集に取り組む中で生じた疑問を解決しづらいというデメリットがあります。
専門家のWebサイトでそれらしい記述を探して納得するにしても、検索に時間がかかります。
試験対策に迷いが生じやすい
独学での勉強が長期間にわたると「このやり方でいいのだろうか」という、自信を失う場面が必ず出てきます。
そんななか、講師に「皆同じ不安を抱えているよ」「大丈夫だよ、順調だよ」と背中を押してもらえる環境がない独学は、意思が強くないと継続が難しいです。
独学についての見解
資格対策は独学派の私も、社労士試験に関しては、独学が一番おすすめできないです。
社労士試験はただでさえ合格率が低い試験です。
実際、受験生全体で6%台の低い合格率の中で、独学での合格者は、ほんの一握りという話です。
社労士試験は膨大な範囲に加えて、暗記しなければいけない事項が山のようにあります。
市販のテキストだけでは、視覚からの情報しか得られません。
視覚以外に聴覚からも情報を得られる講座受講が、時間の節約になり、ひいては合格までの効率的な道のりにつながると考えます。
FP1級は試験範囲が膨大なことに加えて、毎年何が出題されるか分からないから対策が立てづらいの。
私は税法の知識があったから何とか合格できただけで、合否は運によるところも多いと思う。
そんな不確定な資格取得に時間を割くより、独占業務のある社労士取得を目指すほうがよいのでは?